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入れたものは出します

【雑感】美術展鑑賞

長々書いてたライチの感想がようやく終わり、順番からすると次の映画感想は【太陽】なんだけど、これもそこそこ暗い話なので、違うことを書こうかな。
…ちなみに、今年見た映画は以下の通り。人が死なない映画が厳密に言うとひとつもない笑

 

ライチ☆光クラブ、太陽、デッドプール、TooYoung Too Die 、シン・ゴジラ、バニラボーイ、怒り

バニラボーイ入れるかどうか悩むところだけど。でもまあ、あれ、普通死ぬよな…

 

そんなわけで、これも今年、割と頻繁に行ってる美術展の話を。

春先に行った春画展を皮切りに、
カラヴァジオ
若冲
モネ
若冲
フェルメールレンブラント(の時代)
宮川香山
ルノアール
若冲×2
次の週末に、鈴木其一を見に行くので、私にしてみると、なかなかの数です。
デトロイト美術館展とダリ展は行きそびれてしまい、残念。
若冲は東京まで見に行ったあと、6月には細見美術館、10月は相国寺承天閣美術館京都市美術館に行ったんですけど、まだ、京都博物館も残ってるから、コンプリートしてから何か書こうかな。
どこも特色があって、面白かったので。

 

春画展は絶対面白いぞ、と思っていったらホント面白くて、なんつーか、日本人のエロへの飽くなき探究心が見て取れて、すごい楽しかった。

 

自分の中で意外と興味深かったのはモネ。有名な睡蓮も素敵だったけど、晩年の庭を描いた作品がとても好きです。
あの本物を本物のサイズで、あの広さで見ることで気がつくものがたくさんあって、ちょっとした衝撃でした。

 

フェルメールレンブラント展は、ちょっと騙された感あったけど(苦笑)、あの時代の精密画は、いっそ変質的で残酷なくらいで、そこが面白かったです。
ちなみにフェルメールレンブラントも、1枚ずつしかなかった。笑

 

宮川香山は、NHK日曜美術館を見て初めて知って、近くだし!てことで行ったんだけど、これがすごい楽しかった。美術工芸品のすごさというか凄みみたいなのが溢れていて、とても引き込まれました。
何回も、色んな角度から見たくなるものばかりで、全然飽きないし、何時間でもいられそうだった。

 

カラヴァジオはちょっと印象が薄れてしまっているんだけど、なんというか、生き様が面白いなって思う。

ルノアールは、喜びや祝福こそ、人生において大切なことなのだ、と教えてくれるようだった。
悩みがないのではなく、苦しみや哀しみがあるのと同じだけ、喜びや祝福や幸福があってよいという、ある種肯定の芸術という感じがした。

 

美術展鑑賞というと、割と静的な趣味のように思えるけど、そこにある作品の持つ力は、時間を超えてライブとして様々なものを訴えてくる。

それを享受するのがとてつもなくエモーショナルで楽しいことなのだと、ようやくこの年でわかった気がする。