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IN⇔OUT

入れたものは出します

【映画感想】ライチ光クラブ③

キャラクター感想の続き。

 

カネダは映画の中のキャラクターとしてはやや弱めだけど、ちょっと内向的だけど普通の男の子。タミヤとダフと3人でちょっとやんちゃもしながら、外や未来への夢も持っていて、なのに、自分たちが作った光クラブが乗っ取られたことで、ゼラの恐怖統治の犠牲になってしまった。
ゼラの命令によって最初に粛正されたわけだけど、ここ、ひとつの転機で、ゼラの命令によってライチが人を殺した最初で、少女を攫ってくるまでは仲間という意識があったはずなのに、これでそれが完全に失われてしまう。
後戻りできないだけではなく、次は自分がそうなるかも知れない、という恐怖は、組織を内側から崩れさせる要因のひとつだ。
カネダを演じた藤原季節君は、独特の表情と昏さで、全員でいるときの陰気さと、タミヤとダフと3人でいるときの少年ぽさのギャップがいいな、と思った。顔立ちが少し変わっているので、別の作品に出てたときに、あ、カネダ!てなるくらいには印象的。もっといろいろ見てみたい。

ダフは正しい青少年だ。初めて間近で見た、ものすごい美少女に惹かれて、触れたいと思い、実際に触れて、思わず自慰に耽る。まあ、それは光クラブの禁忌をおかしたことになるのだが、それでも、そうせずにはいられない魔力的な魅力が美少女にはあるし、思春期の男の子が性的興奮を抑えられないのは、ある意味仕方がないことだから、多分、ダフは正しかった。
そして、結果的にそのことが、組織崩壊の引き金を引いたのだと思う。
自分が触れていない少女に触れたダフ、それは命令違反以上にゼラの嫉妬を呼んだかも知れない。そこには、互いに信頼と友情で結びついている、タミヤとカネダとダフに対する嫉妬やいらだちもあったのではないだろうか。
演じた柾木玲弥くんは、映画の中ではずっと眼帯をしているのだけど、凄く美形なのでは?と思っていたら、グラビア見たら本当に色っぽい雰囲気を持った美形だった。
銃口を向けられて、タミヤに命乞いではなく、女の子に触れたから、タミヤだから、撃ってもいいよ。というときの、どことなく幸せそうな顔が印象に残ってる。


ヤコブは、彼こそ本当に普通の(もしかしたらちょっといじめられっ子かもだけど)少年で、なんか面白そうだな、くらいの気持ちで参加して、結局は恐怖のためにゼラを裏切れずに死んでしまう、巻き込まれたキャラクター。
大人を少し困らせるくらいのいたずらのような気持ちだったんだろうな、と解る冒頭の先生拷問シーン。あそこで、全員の温度差がはっきり出てたので、その後の経緯がより際立っていた気がする。
ヤコブと雷蔵とデンタクの3人で、ライチに美しいというものを教えているときの楽しそうな雰囲気のままでいられたら。
演じるのは、岡山天音君。最近auのCMなどでよく見かけるけど、彼も不思議な佇まいで、先々楽しみな俳優さんだなと思ってる。ヤコブはいつもフニャフニャヘラヘラしてるんだけど、ムック本のグラビアとか見ると、全然普通じゃない雰囲気があって、面白いなと思う。


雷蔵は、変な話、一番光クラブにいられたことが幸せだったんじゃないだろうか。
学生服を着ているけど、彼は女の子で、クラブの中で女子として扱われていた。綺麗に化粧をして、女言葉を使い、裁縫を担当し、かわいいとか綺麗とか言われたがり、でもそれを誰もからかわない。
雷蔵が女子であることを自然に受け止めていて、それはゼラでさえ認めていて、だから攫ってきた少女の世話をさせるのに躊躇いがない。
性的なものは別にして、女子として扱われるのは嬉しかったんじゃないだろうか。そう思うと、幸せだったのかなと思う。
松田凌くんの女装をみるのは2作目だけど、最初から雷蔵を狙っていたというだけあって、物凄くハマっていた。可愛かったし、妄想の中の可愛い女の子を体現していて、最も原作とニアリーだった。


…また長くなってしまったので、このあとはまた後日。いつまで続くのやら 笑